この夏、京都で開催された第15回国際移植学会世界会議では、臓器移植に関するさまざまな研究成果の発表に加えて、臓器提供不足の解消が論じられ、臓器売買の禁止を求める声明が発表されるなど、社会的側面にもスポットが当てられた。一方で、いまだに脳死移植が行われない日本の現状が改めて浮き彫りにされ、世界各国の参加者たちから、早期実現を望む声も寄せられた。臓器移植法案の成立が望まれる中。あらためてその前提となる移植医療について考えてみたい。

(1994年11月29日発行号より)


C O N T E N T S


臓器移植批判に反論する
─臓器移植に対する誤解・偏見を正す─

・移植は自然に反する医療か
・移植は他人の死を待つ医療か
・「移植でしか救えない」は本当か
・移植に替わる医療はあるか
・臓器移植は本質的に不公平な医療か
・レシピエントの選択は公平か
・脳死臓器移植は脳死者の人権を侵害するものか
・臓器移植は弱者切り捨てか
・臓器移植は犯罪に結びつくか
・臓器移植費用は高すぎるか
・脳死移植の実施は性急すぎるか
・移植は医師の功名心のためか
・和田移植の反省はなされたか
・医師不信のため移植はできないのか
・免疫抑制剤は副作用がひどいのか
・移植後も病状は良くならないのか



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