この夏、京都で開催された第15回国際移植学会世界会議では、臓器移植に関するさまざまな研究成果の発表に加えて、臓器提供不足の解消が論じられ、臓器売買の禁止を求める声明が発表されるなど、社会的側面にもスポットが当てられた。一方で、いまだに脳死移植が行われない日本の現状が改めて浮き彫りにされ、世界各国の参加者たちから、早期実現を望む声も寄せられた。臓器移植法案の成立が望まれる中。あらためてその前提となる移植医療について考えてみたい。
(1994年11月29日発行号より)